中国国家統計局が9日発表した8月の生産者物価指数

北京 10日 ロイター] - 中国国家統計局が9日発表した8月の生産者物価指数(PPI)は前年比6.3%上昇と、予想の5.6%を上回る伸びを示し、4カ月ぶりの大幅上昇となった。原材料価格の高騰が背景にあり、メーカーの利益増加および経済成長が継続することを示唆した。

7月は5.5%上昇。前月比では0.9%上昇だった。

消費者物価指数(CPI)の伸びも前年比1.8%と、予想の1.6%を上回り、7カ月ぶりの大きさとなった。生産段階の価格上昇が消費者物価を押し上げていることを示した。ただアナリストらは、上昇は依然緩やかであり、中国人民銀行中央銀行)は一段の金融引き締め圧力をほとんど受けていないとみている。

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コメルツ銀行シンガポール)のアナリスト、Zhou Hao氏は「CPIとPPIの予期せぬ上昇は、中国の金融政策が年内に緩和される可能性がほとんどないことを示した」と指摘。「市場は中国経済が直面しているインフレ圧力を過小評価してきた。ただ、インフレが予測できる範囲の将来に急加速する可能性は低い。つまり、オンショア金利はまだ上昇傾向にあるということだ」とし、資金調達コストの上昇に言及した。

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リスクの高い資金調達への規制による悪影響は、1年に及ぶ政府主導の建設ブーム、弾力性のある不動産市場、輸出の回復により相殺されてきた。招商証券(深セン)のエコノミストであるZhang Yiping氏は「PPIの上昇は需要が安定していることを示しており、第3・四半期の経済成長は上期に比べて安定的になるだろう」との見方を示した。